一龍斎貞鏡がかわいい!今注目の講談師についてまとめてみました◎

私たちの日常に欠かせないスマホ。

本を読んだり買い物したり、直接会わなくても画面越しに話しができる。

実に便利な世の中になりましたが、昔の文化もどんどん薄れつつあります。

そこで今回は日本の伝統芸能のひとつ講談と講談師の一龍斎貞鏡さんについてご紹介していきたいと思います。

講談師ってなに??

初めて聞く人も多いのではないでしょうか。

講談とは、釈台と呼ばれる小さな机の前に座り、張り扇と言われる専用の扇子を使って主に歴史にちなんだ読み物を聴かせることを言います。

例えば太平記・真田軍記などの軍記物やその時の政治に関すること、有名な事件などの歴史物語です。

講談のはじまりは、戦国時代と言われていて御伽衆(おとぎしゅう)と言わる戦国大名の相談役や話し相手のことを言います。

戦国時代ですから長い戦さで退屈しても今みたいにスマホで解決!なんてことはありません。

そんなときに御伽衆が、〜の戦いは○○がすごかった!とか△△の国は新しい政策を始めた!などを面白おかしく話すことで大名を退屈させないようにしていたと言われています。

時代と共に、題材は歴史だけでなく国際事件や経営倫理など、歴史以外の話題も取り上げられるようになりました。

落語となにが違うの??

お客さんの前で座って扇子を持って話しをすると言えば、真っ先に思いつくのは落語ではないでしょうか?

確かによく似ていますが実は様々な違いがあるのです。

例えば、落語は座布団に座って話すのに対し、講談は先程ご紹介した釈台と呼ばれる台が置いてあり、それを扇子で叩いて話をします。

このように見た目も少し違います。

もう少し詳しくみていきましょう。

講談と落語の違いは?

その1:会話と語り部

ざっくり言えば落語はエピソード講談はストーリーと言われています。

落語は演者が登場人物になりきって、話しが進んでいく会話中心の進行に対して、講談はあくまでも語り部として物語が進行していきます。

そのため、落語は庶民の日常や笑い話が多いです。

会話の中にシャレが入っていたり、お客さんを笑わせる仕掛けがたくさん入っています。

講談は歴史が主なので活躍した有名人の話や、○○の戦いなどの大きな合戦の話を、その時の情景や迫力をお客さんにも伝わるように話します。

そのため、扇子を叩いてリズムをとったり話の山場では何度も叩いて迫力を出したり、話の舞台が変わるときにはパーン!とひとつ叩いて場面の切り替わりを表現したり、効果音のような役割を果たしています。

落語は話の”“を大切にしますが、講談は”調子“といってリズムを重要視しているのも大きな違いのひとつです。

その2:オチと終わり方

落語の最後は”サゲ“と呼ばれるいわばオチをつけて演目が終わります。

講談にはとくにこれといったオチをつけて終わることがありません。

それはなぜだと思いますか?

落語は日常会話や身近なことが題材になっていますが、講談は歴史です。

そのため、ひとつの物語が長く完結するのに何十話も続くのです。

では、講談の最後はどのように終わるのでしょうか?

もともとが何十話も続く物語の場合、一回の演目で終わらせることは出来ませんよね。

そのためお客さんがどんなに聞き入っていても、話を途中で切る必要があります。

これを切れ場と言い、講談師の腕の見せ所でもあります。

明日もお客さんに来てもらうため、あえて良いところで「丁度お時間となりました。この続きはまた次回」と言って、お客さんが早く続きを聞きたい!と思うところで容赦なく切る!!!

これもまたテクニックのひとつなのです。

切れ場よければ全て良しと言われるほど講談では切れ場が大切なんです。

落語と講談の違い、なんとなくお分かりいただけましたか?

続いては、とってもかわいらしい女性講談師の一龍斎貞友さんについてご紹介していきたいと思います。

 

一龍斎貞鏡さんって?

一龍斎貞鏡(いちりゅうさいていきょう)

昭和61年生まれの女性講談師。  東京都渋谷区生まれ。

父は8代目一龍斎貞山で1799年から200年以上続く講談の名跡です。

武蔵大学卒業。

落語家の三遊亭好の助、講談師の神田松之丞が大学の先輩です。

2008年1月に父の8代目貞山門下へ入門し、講談協会見習いとなります。2012年に二つ目昇進

講談の他にも企業向けの講演会や、 司会、ナレーション、テレビ出演などとても幅広く活躍されています。

あの笑点にも出演されたことがあり、長い歴史をもつ笑点で、若手大喜利に講談師が出演したのは一龍斎貞鏡さんが初めてだそうです。

そしてその端正な顔立ちと、美しい着物の着こなしで、笑顔がかわいい!!美人!と言う声が多く今話題となっているんです。

しかし、講談師として活躍するまでは厳しい下積み時代を送り、何度も辞めたいと思ったそうです。

そんな苦労もあり、かわいいだけでなく芯の通ったかっこよさも人々を引きつける魅力なのかもしれません。

2016年に、6歳年下の僧侶と結婚し、現在はお子さんもいるようです。

仕事と家庭の両立という二足のわらじを履いている一龍斎貞鏡さんですが、家族の協力なしに芸人はできないとインタビューで言われています。

仕事と両立する難しさや壁を感じながらも前向きに、そして家族への感謝を忘れない一龍斎貞鏡さんは、子育て世代や働く女性にとって憧れでもあり、勇気や頑張る力を与えてくれる存在ではないでしょうか。

そんな素敵な彼女の講談、ぜひ一度足を運んで聴いてみたいと思います。

まとめ

今回は伝統芸能である講談と、笑顔がかわいい講談師の一龍斎貞鏡さんについてご紹介しました。

ネット社会と言われる現代ですが、人の話を聴いて、その人の言葉だけで様々な情景を想像し、自分の頭の中で想像力を膨らますことは、今の私たちにとって、とても大切なことではないかと思ます。

画面越しに話す、聞くのもとても便利で楽しいですがお客さんの前で話をする、そして講談師の声を直接聴き、扇子で調子をとる音や臨場感を味わうことも伝統的でとても素晴らしいなと思いました。

この機会にぜひ、聴きにいってみてはいかがでしょうか。