
今年は暖冬で、なんだか冬っぽくないなーと思っていたら気が付けばもう年末!
年越しの準備は進んでいるでしょうか?
近所のお坊さんたちも年末年始の準備で忙しそうにしています。
12月は師走とも言いますよね。
お坊さんが走る程忙しいということから師走と言うと一説にはあるそうです。
そこでフト、
「お坊さんのお給料ってどこから貰っているんだろ?」
「年収ってどのくらい?」
などの疑問が湧いてきました。
みんなも興味あるみたい!
興味本位だけどお坊さんの給与明細見てみたい
金額じゃなくて項目を知りたいだけなんだけどどなたか金額や個人情報消してアップしてくれませんかねぇ?— 大仏2.0 無宗教の宗教家 12/2.7.9.16.17 #あべのキューズモール で似顔絵 (@mitsu_honey77) December 20, 2019
お坊さんって給与体系どうなってるの?
— R (@MomentPackage) May 23, 2017
お坊さんのお給料事情はある種、タブー視されているような感じがあるので
あまり聞いたことないですよね。
とても気になってきたのでさっそく調べてみました!
実際はのお坊さんのお給料事情は、
想像していたことと違うことばかりで驚きの連続でした!
さっそく見ていきましょう!
お坊さんの平均月収は?
お坊さんの収入などは、宗派や国などから
基本的に公式な発表はありません。
なので、予測するしかありません。
お坊さんの収入は、
その人が勤めるお寺の規模によってかなり差がでます。
大きいお寺に就職した場合は、きちんと決まったお給料がでます。
一方、
地方の過疎化が進んでいる地域の小さいお寺では、副業をしないと生活していけない
という格差が大きいです。
お坊さんの平均的な月収
格差はありますが、大多数のお坊さんの収入はこのようになっています。
平均的な初任給と年収
初任給 | 15万円 |
年収 | 190~265万円 |
年代別平均的月収
20代 | 17万円 |
30代 | 20万円 |
40代 | 28万円 |
このように、平均15~25万円程度となっているようです
どうでしょうか?
「意外と普通!?」といった感じでしょうか?
現代のお坊さんのお給料は、一般的なサラリーマンと同じぐらいのようですね。
お給料は年齢を重ねるごとにアップしていく傾向にあるようです。
あくまでも平均なのでこの数字以上も以下もあると思います。
もちろん、
住職になれたら収入もグンとアップします。
ですが現状では、各宗派のうちの
7割は満足のいく額を貰えていないそうです。
例えば、約10年前のデータですが、ある宗派のお寺のお坊さんの
平均年収は565万円
というデータがあります。
「えー!そんなに貰えるの!?」と思いがちですが、
実際は、その半分以上のお坊さんは年収300万円未満だったそうです。
一部の超高収入のお坊さんが平均を吊り上げているのですね。
(10年前の話なので、現在での平均値とは少し誤差があるかもしれません。)
ちなみに延暦寺の根本中堂の外に黒塗りのクラウンは置いてあったし高給ホテルでお坊さんがぶっといお財布でロビーで精算してたし、お寺はお参り料が最近は良く入ってきて、重要文化財なので修繕費は国持ちです。
— michael (@michael_de_ex) November 15, 2017
有名なお寺のお坊さんでしたらものすごい額を貰っているでしょうね。
年々檀家が減り、収入源自体が減っていて、格差も大きいお坊さんのお給料。
なかなか現実は厳しいようです。
どこからお給料が出てるの?
お坊さんの大体のお給料は分かりました。
ですが、
そのお金はどこから出ているのでしょうか?
お坊さんのお給料は、所属しているお寺から出ています。
「宗派が宗教法人」ではなく、お寺それぞれが「単体の宗教法人」なのです。
(私は、宗派の総本山が、その宗派に属するお寺全部のお坊さんたちのお給料を管理しているのかと思っていました!)
お寺を会社とすると、住職が社長で僧侶が社員
といったところでしょうか。
問.坊さんの給料はどこから出ているのですか。
応.私の場合、宗教法人大泉寺の役員(住職)給与として大泉寺から毎月受け取っています。
法要員などで他のお寺に雇用されている坊さんは、雇用先のお寺から給与が出ます(自分のお寺との掛け持ちなら双方から)。
(続きます)— 大垣教区大泉寺 (@NishiminoDaisen) September 26, 2019
いただいたお布施や寄付金は、宗教法人であるお寺に回収されます。
所得税などの税金を差し引いたものが給与となり、お坊さんに渡されるのです。
金額は檀家さんの役員さんたちと一緒に決めることが普通のようです。
ですので、好きな額を好きなだけもらえるというわけではありません。
お坊さんと言えども、サラリーマンと同じようなシステムですね。
なんだか意外です!
お寺の経営が厳しいのが現状
お寺の収入がお坊さんたちのお給料に直結しています。
なので、檀家が20~30軒で住職1人だけのような、
小さいお寺は十分な給与を出すことができないそうです。
そこで、副業をするお坊さんが多数います。
副業は公務員であったり、仏具屋さんだったり葬儀屋さんだったりと様々です。
中には執筆活動をして印税を得ているお坊さんもいるようです。
また、幼稚園や保育園、駐車場、花屋などを兼業で経営しているお寺も多いようです。
私の子どもが通っている保育園もお寺(家族でやっているとても小さなお寺です)
が経営している保育園ですし、
他の幼稚園・保育園もほとんどお寺が経営しています。
そういう裏の事情もあったのですね…。
悲痛な叫び
檀家の数も減り人手も減り、一日中他人の愚痴を延々と聞き、お金不足で寺も改修できず、1日4-5時間運転する。給料もサラリーマンの方が多いくらいです。大手のお寺のお坊さんでもこの様な状態なので、「坊さんは楽して稼げて良い」みたいなイメージとは真逆です。優しい言葉をかけてあげて下さい。
— テンコ (@H_Tenko) March 21, 2017
お坊さんは税金がかからないってほんと?
よく世間で言われていることですね。
答えはNOです。
お坊さんもきちんと税金を納めています。
確かに、お布施や寄付金には税金はかかりません。
それは「宗教法人には税金をかけない」と法律で決まっているからです。
ですが、お坊さんの月収は年末調整など、税金の申告をしなくてはいけません。
保育園など兼業をしているお寺の場合、これらの収入にもきちんと所得税がかかります。
悲痛な叫びその2
そもそも、「お坊さんが税金を払わない」という幻想はどこから来るんですかね。ふつうに給与貰えば所得税はかかりますし、物を買えば消費税、住民税だって払ってますし、syかいほけんりょうだってうわああああああああああああ!!!!! https://t.co/81FM7EpkYu
— 沙門景明 (@kageaki_next) May 26, 2019
お寺も自営扱いなのだそうです!
https://twitter.com/kebozu1992/status/804659923455873025
(無邪気に、素で)
「お坊さんて税金払わないでいいんですよね?」普通に月極の給与から住民税、所得税、国民健康保険料他支払ってます(ー ー;)
— 平林住職は11月24日より大珠院「限定御朱印」配布中 (@Hirabayashi76) October 18, 2018
お寺には税金がかからないというのは
都市伝説
のようですね。
お坊さんの現実
大きなお寺の住職などは、非常に裕福ですが、
一般的なお坊さんは収入200万円程度で生活
しているようです。
檀家も減り、お葬式の多様化なども影響しているのでしょうか。
坊主バブルははじけたと言われており、現代のお坊さんは、
一般的なサラリーマンと変わらないぐらいの収入のようですね。
しかし業務実態は、超絶ブラックと言ってもいいかもしれません。(笑)
いつ葬儀の連絡があるか分かりませんので、基本的に24時間待機。
休日もあってないようなものだそうです。
ましてや旅行などもってのほかなんだとか…。
しかもお盆など法事がかさなる時期は、めちゃくちゃ忙しい…。
先週はテレビのお仕事を二つほどお断りする。けっこう皆さん、お彼岸の意識ないのね。お彼岸中はお坊さん、忙しいんですよ~(^^) お彼岸を大切にするのは日本宗教文化の特徴なので、中世・中国僧の大休禅師は「とてもうらやましい」と語ったくらいなのに~。
— 釈徹宗 (@shakutesshu) September 21, 2011
蝉しぐれの中、バイクで移動する、お坊さん。お盆だ。
— kegasa (@kegasa2007) August 7, 2014
お盆あるあるですねw
まとめ
いろいろ私たちが持っていたイメージとは違った実情が見えてきましたね。
まとめるとこうなります。
・若手のお坊さんのお給料はだいたい20万円前後
・しかし、お給料はお寺の規模により非常に左右される
・一部には年収1,000万円以上のお坊さんもいる
・ですが、大半のお坊さんは年収300万に満たない
いつもニコニコ穏やかにしている近所のお坊さんたちも、
裏では大変な苦労
があるんだと感じました。
最後に、お坊さんからのありがたいお言葉。
お坊さんのことば
『仕事しない人が高給。真面目な人は損をするのですか?』
結局、何を望み何を見て生きるかで充実は決まります。気高く生きましょう。https://t.co/U5Sd0rNvFlpic.twitter.com/qWlBE3j0KM
— お坊さんQ&A -hasunoha (@hasu_no_ha) November 2, 2019
ありがとうございました。合掌。