
5月になり、気温もグングン上昇、少し初夏の匂いもしてきましたよね。
夏がもうすぐ目の前という感じがします。
でもその前に、毎年やってくるのが梅雨ですよね。
この時期に気をつけないといけないのが、梅雨バテです。
え、梅雨バテってなに?と思った方もいらっしゃると思いますが、実は、夏バテ同様、気をつけなければいけない症状なのです。
今日はそんな梅雨バテについて徹底解説していきます!
これを見れば、だるーい梅雨を乗り越える方法がわかりますよ♪
梅雨バテとは?
梅雨の時期に体調を崩しやすいと感じたことはないでしょうか?
梅雨の時期に起こりやすい体の不調を「梅雨バテ」と呼んでいます。
梅雨バテで最も多いものは「頭痛」、次いで「倦怠感」、「疲れ」です。
梅雨バテはなぜ起こる?
梅雨バテの症状を引き起こす主な原因は自律神経の乱れですが、その他にもいくつか原因があります。
気圧の変化
天気が良い日の方が気持ちよく過ごせると感じる方多いんじゃないんでしょうか。
これは実は気分の問題だけじゃないんです。
晴れの日は高気圧が大気を覆っていますが、こうした、比較的高い気圧が私たちの体を適度に圧迫し、血流を良くしているからなのです。
※マッサージをイメージするとわかりやすいかもしれません。皮膚を圧迫することで血流が良くなった経験があるのでは?
一方、くもりや雨の日には、低気圧が大気を覆います。
低い気圧に覆われた状態では、体にかかる圧力も少なくなるため、晴れの日よりも血流が滞ることが多くなります。
これが、様々な不調を引き起こす原因となるのです。
気温の変化
また、梅雨に入ると、気温や湿度が一気に高くなります。
急激な気候の変化に体がついていけず、体温調節がうまくできなくなることも梅雨バテの一因と言われています。
さらに、この時期は朝と夕方で気温差が大きかったり、室内ではエアコンが効いていたりと、一日の中でも気温差が大きいものです。
こうした条件が重なると、体の不調をさらに加速させてしまいます。
自律神経の乱れ
これらの体内のバランスをとっているのが、自律神経です。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
体が活動的な状態にある時に優位に働くのが交感神経、体が休もうとしている時に優位に働くのが副交感神経です。
通常はこの2つの神経がバランスよく働いているのですが、気圧の低下が副交感神経を優位に働かせることにつながり、日中に体がだるくなったり、疲れを感じやすくなってしまうのです。
本来、副交感神経は、睡眠中などに優位に働きます。
普段活動している時間帯に体がだるく感じるのは、正常ではないタイミングで副交感神経が作用しているためなんです。
水分バランスの変化
私たちの体は、汗をかき、それが蒸発することで体を冷やし、熱を逃がすことで体温調節を行なっています。
しかし、梅雨は湿度が高く、かつ真夏に比べると気温も比較的低いため、汗が蒸発しづらく、体から熱をうまく発散できません。体温が体にこもってしまうことが「だるさ」を感じる一因にもなっています。
また、体内の水分量が不足すると、脳に送られる血液の量が少なくなり、頭痛につながることもあります。
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梅雨バテを防ぐためには?
このように、梅雨の時期特有の気候が引き金となって、体の不調を起こします。
では、どのようにして梅雨バテを防止すれば良いのでしょうか?
体を冷やさない
先ほども書いたとおり、気温差やエアコンの風による「体の冷え」が体調を崩す一因になることも。
そこで、寒い季節と同様に、「体を冷やさないこと」が重要になります。
服装で温まる
冬には、指先・手首・足首・首回りなど、熱を逃がしやすい箇所を意識してマフラーや手袋など防寒具を身につけていると思います。
梅雨の時期でも考え方は同じで、こうした箇所の防寒を意識することで、「体の冷え」を防ぐことができます。
とはいえ、梅雨の時期にマフラーはやりすぎに感じますから、スカーフや薄い素材のストールなどに置き換えると良いかもしれませんね。
また、首回りの開いた服を着ないように意識するだけでも違います。
室内では、エアコンなどの冷房の風は部屋の下の方にたまりやすいですから、ソックスやレッグウォーマーなどで足元から防寒対策をしましょう。
お風呂で温まる
気温が上がってくると、お風呂をシャワーだけで済ませてしまう方も多いのでは?
しかし、血流を良くするためには、湯船に浸かり、体の芯から温まることが効果的です。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、しっかりと温まりましょう。
また、湯船に浸からなくても、足湯だけでも温まることができます。
ハーブを浮かべると、香りの効果も相まって、さらにリラックスできますので、オススメです。
温かい飲み物を飲む
暑い時期には、ついつい冷たい飲み物に手が伸びてしまいがちです。
ですが、せっかく体の冷えを防止しても、冷たいものばかりを飲んでいると、効果は半減してしまいます。
温かい飲み物も飲むようにしましょう。
なお、コーヒーやアルコールなどの飲み物は利尿作用があるため、体から水分を奪ってしまいます。
先ほども書いたように、水分不足は頭痛の原因になりますので、こうした飲み物を避けることも梅雨バテ防止になります。
自律神経を整える
自律神経の乱れが梅雨バテの大きな原因であることは、先ほど書いたとおりです。
つまり、自律神経のバランスを良くすれば梅雨バテ防止に直結します。
そのためには、メリハリのある生活を送ることが大切です。
日中は体を動かすよう意識する
朝~日中は、体を活発にする交感神経が優位に働く状態を作ることが望ましいです。
できるだけ歩いて移動する、エレベーターやエスカレーターのかわりに階段を使うなど、普段の生活の中でこまめに体を動かすよう意識し、交感神経が働く状態を作ってあげましょう。
とはいえ、梅雨の時期ですから、雨が降って外に出づらい時もあると思います。
そんな時は、ストレッチをするなど、家にいてもできる運動で体を動かすようにしてみてください。
日が暮れたら「リラックス」を意識して
夕方~夜にかけては、体がリラックスした状態になる副交感神経を優位にしましょう。
昼間に活動した体を休めるよう、意識して過ごしましょう。
例えば、間接照明を活用するなど、適度に「暗さ」のある空間を心がけると良いでしょう。
照明の色は、白色よりもオレンジ色の「電球色」の方がリラックスする効果があります。
また、アロマを焚くなど、香りでリラックスすることも効果的です。
たまには息抜きも
梅雨の時期は曇り空が多く、気分が塞がりがち。
時には息抜きをして、気分を変えることでも生活にメリハリが出て、自律神経を整えるのに役立ちます。
休日には少し足を伸ばして、日帰り旅行をすると、リフレッシュできますよ。
夏バテの前に来る【梅雨バテ】とは?症状と対策をまとめました◎ まとめ
- 「梅雨バテ」とは、梅雨の時期に起こりやすい体の不調で、頭痛、倦怠感などが主な症状
- 梅雨バテは、自律神経の乱れや気圧・気温・水分バランスの変化が原因で起こる
- 梅雨バテを防ぐには、体を冷やさないようにし、自律神経を整えるよう、メリハリのある生活を
いかがだったでしょうか。
梅雨バテなんて知らなかった!という方も、症状を聞くと「そういえば…」となるのではないでしょうか。
今まで、なんとなく調子が悪いな、と思っていた方、その症状は「梅雨バテ」かもしれません。対策をしっかりして、体調を崩さないように梅雨を乗り切りましょう!